2008年06月26日

繁栄の法則

 顧問先のビューティーサロンモリワキの森脇社長に以前いただいていた北川八郎先生の小冊子「繁栄の法則」をようやく読みました。北川先生には私はお会いしたことはありません。森脇社長やその他の方々からその人柄など聞いているに過ぎません。

 ある意味、現代における仙人と言っても過言でない人です。なので、内容はスピリッチュアルな部分もあり、全てを理解・肯定しているわけではありません。

 しかし、本を読んでいて感じることは、心の中に溜まっていった見栄とか雑念などが洗い流されていくこと。「良きものを与え続ける」という教えで書かれていますが、そう、そう、とうなずきながら読める冊子です。

 自分なりにどのように
  社会に貢献するのか?
  お客様の役に立つのか?
  家族に愛を届けるのか?
 を考えた時に、出し惜しみすることなくできることをしよう!ということでした。

 もちろん、ビジネスなので何らかの報酬をいただかないといけません。いつだって全力投球!それが明日への希望と活力を生み出すのだろうと思います。

 「拡大より充実」これもまた耳の痛い話です。自分の事業領域を定義して、ここから外れることはしない。いまあるビジネスをもっと深めていく。ビジネス用語で言えば「選択と集中」ということになるのでしょうか。

 結局、世でリスペクトを受けている人がおっしゃっていることはほぼ同じこと。つまり、「当たり前」のことなんですね。その当たり前のことができているのか、できていないのか?そもそも、やろうとしているのか?に尽きるわけです。

 あらためていろいろな角度から自分を見つめ直している時期だけに、すーっと心のヒダにこの冊子の思いが浸透していったような気がします。
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2008年06月19日

使える!バランススコアカード

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著者 高橋義郎 PHPビジネス新書 800円(税別)

 初めてバランススコアカード(以下、BSC)の本を読んでみました。BSCを初めて聞いたのは約10年ぐらい前でしょうか?どこかの経営コンサルタントが、また新しい経営手法として紹介しているのかな、というぐらいの捉え方でした。この手の経営手法は大企業にこそ通用するのであって、組織自体ができていない中小企業には無縁のものと思い、その後何の情報収集もしていませんでした。

 ところが、昨年某病院の人事コンサルをスタートする際に、BSCの表を見せられ、目標管理(MBO)もこのような形でやってほしいという希望をされたわけです。BSCについては全く知識がないので、BSCの観点でMBOを構築することは難しいということになり、幸か不幸かその場はそれで終わったわけです。

 最近になって、横浜国大の吉川教授が日経オンラインで書いた記事にある運輸会社BSC活用事例を見て、世の中の動きに比べてどうも自分の不勉強さを感じるようになっていました。

 この本を読んでみると、BSCそのものの考え方がよく理解できました。
 1 財務の視点
 2 顧客の視点
 3 業務プロセスの視点
 4 学習と成長の視点

・これらの視点がどんな関係なのか?
・他の経営手法との関連は?
・どのように社内で定着させていくのか?
について知ることができました。

 また、組織形態を問わず、何にでも応用できる便利な手法であることもわかりました。

 しかしながら、困難さを覚えるのは各視点を関連付ける戦略マップの作り方です。さっそく、関与先でのマップを作ろうとしましたが、つながりがあいまいな部分があります。厳密さを追求しなければ説明するのも問題はないですが、BSCのフレームでやっていくにはルールを知らないと自信を持ってできません。わかるとできるの違いでしょうね。

 人事制度やMBOと密接に関係するので知ってて損はありません。むしろ、経営課題と人事制度を関係付けるツールとして必須かも知れません。

 機会を見つけてセミナーに参加したり、本を読んで勉強することにしようと思います。
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2008年05月22日

自己カウンセリングとアサーションのすすめ

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 著者 平木典子 出版社 金子書房 1500円税別

 イザという時に言いたい事が適切に言えないというコンプレックスがあり、「アサーション」というタイトルにひかれて以前に購入していたのを思い出し読んでみました。

 本書の内容はコーチングやNLPの内容と共通することが多く、特に理解しがたい概念はありませんでした。印象に残った部分として「私は・・・・・です。」というのを20個作ってみて、その書いた内容が自分の特徴を表し自己理解につながるというもの。20個を表現するのに苦労したことが自分でも驚きです。ひねり出すようにしないと出てこないのです。つまり、どの視点で自分を観察するか?が試されるようでした。

 また、後半はアサーションに関する内容でしたが、ここでは考え方や簡単なスキルが紹介されていました。なるほど、と思う内容ではありましたが、アサーションを理解するには物足りない気がします。コーチングで学んだ承認のスキルと目の付け所はずいぶん共通点があるものだと気づきます。

 この本は大変分かりやすい表現と内容です。2000年に発売されていまだに増刷されていることがそれを物語ります。自己理解や自分のコミュニケーションに問題意識がある人にはお勧めの1冊です。平木先生のアサーションの本を後日もう1冊買う事にしました。
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[ 「仕組み」仕事術

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 著者 泉正人 ディスカヴァートゥエンティワン 1300円(税別)

 平成・進化論でもビジネスブックマラソンでも紹介されたいわゆる売れ筋です。「仕組み」を作ることを重要性は認識していたので期待して購入しましたが、私にはもう一つでした。「仕組み」を営業構造のような大きなイメージで捉えていたのが私の誤解でした。

 仕事には「作業系」と「考える系」があり、「作業系」を仕組み化して時短を図り、浮いた時間を「考える系」に回しましょうという著者の主張には特に反論するところはありません。この本では著者ならではのノウハウや考え方を紹介してくれています。

 この本から学ぶ点は「徹底してやっていること」。特にチェックシートの作成活用は私の業務の一部にはピッタリ。石田さんの提唱する行動科学と共通する部分が多く、理解はしやすかったと思います。ただ、PC1台を使い倒すというのはコワくて出来ません。

 チェックシートを作り始めれば再びこの本を手に取るかもしれません。
posted by つゆ☆チャン at 21:05| Comment(0) | 書評

2008年05月14日

私が会社を変えるんですか?

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 著者 本間正人、中島崇昴 日本能率協会マネジメントセンター 1800円(税別)07年12月初版

 5月29、30日に行われる本間先生の「組織開発ファシリテーター養成講座」の受講者課題図書の2冊目として読みました。会社組織を変えていくストーリー仕立ての本になっていて、後半はその解説をしています。そのため、読みっぱなしではなく、再度理解し感じる機会があるのでより、より深まります。

 「強みを活かすこと」これはSWOT分析に代表される思考ツールです。問題解決型でなく、「強み」にフォーカスする手法がこの本で紹介されているAI(アプリシアティブ・インクワイアリ)です。初めて聞く名称ですが、既に日本でも取り入れられているようです。具体的にはどうするのか?は講座を受けてのお楽しみかもしれません。

 かつて、サラリーマンの時に若気の至りか、今で言う「オフサイトミーティング」のようなものを勝手にやり、それが意外に好評だった記憶があります。組織の停滞感は上下左右の意思伝達の閉塞感と言ってもいいでしょう。

 組織開発ファシリテーターはリーダーシップを発揮し、または発揮させ、組織や個人の強みを引き出すことから具体的活動に落とし込むグランドデザインを描く力が必要かと思いました。

 組織風土改革は時間との闘い、そして人の保守性(思い込み)との闘いです。劇的に変わるか、部分的に変わるかは組織トップの思いが重要なファクタを占めます。特に中小企業になればなるほど、トップのカリスマ性で引っ張ってきた面とそれに依存してきた幹部や社員の構図が定着しています。そのままではマズイとトップも幹部社員も思っているけれど、何一つアクションできていない現実があります。

 この本では今まで自分が描いていた組織変革のイメージとは大きく変わりませんでした。この講座は安心してそのためのスキルを学んでいけそうです。
posted by つゆ☆チャン at 12:43| Comment(0) | 書評

2008年05月11日

どんな仕事も楽しくなる3つの物語

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 著者 福島正伸 きこ書房 1000円(税別)

 この本は私がモリワキ美容室の入社式に参加した際、ある美容ディーラーから紹介してもらった本です。この本は、物語を通じて仕事をする人の意識の重要さを教えてくれる内容になっています。

 出来事に意味づけするのはその本人です。だから、どんな仕事もその人の考え方次第で楽しくもなり、つまらなくもなります。単純作業でも、何のためにその仕事をしているのか?という上位目的とリンクすることができれば意味づけがしやすくなり、価値を見出すことができます。
 
 この物語に出てくる駐車場の管理人さん、タクシーの運転手さん、ペンキ屋さんどの人もすばらしい人たちです。読んでいると胸を詰まらせるものがあります。人の役に立ちたいという高い志がそこにはあります。そして私たちの中にもそのような思いはあります。ある人はいつもその思いを表現し、ある人は時々表現します。

 誰でも知っている立派な人でなくても、私たちが知らないところですばらしい仕事をし、すばらしい人生を送っている人たちがいるということを教えてくれます。自分の謙虚さや素直な心を思い起こし、傲慢さを消滅させてくれるステキな本です。
posted by つゆ☆チャン at 16:48| Comment(0) | 書評

2008年05月08日

おひとりさまの老後

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著者 上野千鶴子 出版社 法研 1400円(税別)

 ベストセラーになっていたのは知っていました。でもシングルの男女が読む本じゃないの〜と思い込んでいたら、実家の父が読んでました。母が2年前に亡くなっているので、父もおひとりさま。私は関係ないと思ってましたが、確率的には一人の老後もあり得るか?

 さて、上野千鶴子先生のこの本、軽快なテンポで書かれてあり、しかも本音トークでズバッズバッときます。おひとりさまが老後を迎えるにあたっての「心構えと技術・情報」をご教授いただいています。ただし、女性向けです。男はサッサと先に亡くなるから、そんな心得を説いても意味がないんでしょうかね〜。

 男ってオッサンになりジイさんになればなるほど、人の話を聞かない、いや聞けなくなり、とっつきにくくなるイメージがあります。その点、女性はますます元気でいつまでも(死ぬ直前まで)楽しく人生のラストステージを充実させているような気がします。

 いずれにせよ、人生の先輩がいかに人生を素敵に終えるか?を上野先生の体験を基に書かれた本なので、読む値打ち大です。しかも、楽しめます!
posted by つゆ☆チャン at 00:16| Comment(0) | 書評

2008年04月26日

日本でいちばん大切にしたい会社

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 著者 坂本光司(法政大学教授) あさ出版 1400円(税別)

 先日出席した株式会社ビューティサロンモリワキの入社式で来賓の方が紹介されていたので、さっそく購読してみました。

 坂本先生が大切にしたい会社として紹介されたのは次の5社です。

 日本理化学工業株式会社
 伊那食品工業株式会社
 中村ブレイス株式会社
 株式会社柳月
 杉山フルーツ

 皆さんはどのくらいご存知でしたか?私は伊那食品工業株式会社しか知りませんでした。どの企業も規模をいたずらに追うことなく「5人に対する使命と責任」を果たしながら事業を継続しています。ここでいう「5人に対する使命と責任」とは次のようなことです。
 1、社員とその家族を幸せにする。
 2、外注先・下請企業の社員を幸せにする。
 3、顧客を幸せにする。
 4、地域社会を幸せにし、活性化させる。
 5、自然に生まれる株主の幸せ

 これらの5社の会社は業種も所在地も違いますが、ただ一つ「5人に対する使命と責任」では共通しているわけです。ただ、それぞれの企業がどのように貢献しているのかは本書をお読み下さい。私は電車の中で読んでいましたが、思わず目頭が熱くなりました。

 偽装問題で規模を問わず社会を裏切る会社が多い中、このような会社が日本に存在することは誇れることと思います。坂本先生はこの5社以外にも別途ミニコラムで9社紹介されていました。この14社以外にもまだまだ私たちが知らないけれど「5人に対する使命と責任」を果たしている会社はあるかと思います。そんな素晴らしい会社を目指す経営者のお手伝いをしていこうと思わせる1冊でした。
posted by つゆ☆チャン at 23:45| Comment(0) | 書評

グループコーチング入門

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 著者 本間正人 日本経済新聞出版社 830円(税別)

 5月下旬に受講する予定の本間先生の「組織開発ファシリテーター講座」の課題図書の1冊ということで購読しました。

 内容は前半がグループコーチングの基礎知識やスキルの説明で、後半はケーススタディが3例紹介されていました。私のようにグループコーチングの経験がない者としては、前半の部分については個別(1対1の)コーチングとの違いを頭で理解しながら読んでいました。後半のケーススタディは自分自身の過去の会議の場面がリアルに思い出されて興味深かったです。特に参加者の意識や感情を読み取って調和を保ちながらコーチングを進めていく事例は良く出来ていて、すぐに使えそうなフレーズが幾つもあります。

 ミーティングや会議は複数の人間が集うわけなので、コーチは参加者一人ひとりを観察しつつ、全体の流れも読みつつ、コーチングを進めていくという離れ業といってもいいぐらいのコミュニケーション力が要求されます。個別コーチングでアップアップしている状態では相当ハードルが高そうに感じます。

 確かに部下がたくさん抱える上司がMBOなど個別コーチングを行うのは時間的に難しいかも知れません。そんなときはグループコーチングで一気に複数の部下をコーチングできれば、情報の共有面でも時間の有効度も効果的と思います。1ヵ月後の研修が今から楽しみです。
posted by つゆ☆チャン at 23:16| Comment(0) | 書評

2008年04月18日

肩書だけの管理職

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 著者 安田浩一+斉藤貴男 旬報社 1300円(税別)

 たまたま寄ってみたエルおおさかの図書室で目についたので借りて読んでみました。やはり、過去のブログやメルマガでも取り上げたマクド判決や名ばかり管理職の問題をズバリ取り上げた本です。

 この本が出版されたのは昨年末で、東京地裁の判決が出る前ですが原告(労働者)の勝利を確信していたようです。

 この本では実例としてマクドの他に、すかいらーく、セブンイレブン、コナカ、CFJといずれもビッグネームの実態を描いています。この内容が事実とすれば、常軌を逸脱していると考えます。時代に合わせて商品やサービスを提供すれば、サービス業では少なからず労基法に抵触する部分は出てきます。中小零細は生き残りのために法違反を知ってか知らずかわかりませんが、やっているのが実態です。

 一方、こんなにきつくて不合理な会社なら責任感も正義感も捨てて自分の身を守るためにさっさと退職する選択肢もあるだろうと考えますが、そう思わないところが内部で苦しんでいる労働者と外部からクールに見ている者の違いなんでしょうか?少なくとも私は耐えれません。(だから独立自営しているんですが・・・)

 ますます増加するサービス残業問題や名ばかり管理職問題。行政の指導介入も増えることは間違いありません。そもそも、このような長時間労働を前提としたビジネスモデルは長続きしません。自社の商品やサービスの提供のあり方を問い直さないと抜本的な問題解決には至らないというのが現在の私の考えです。
posted by つゆ☆チャン at 21:10| Comment(0) | 書評

使える!モチベーション仕事術

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 リンクアンドモチベーション社 東洋経済新報社 1450円(税別)

 モチベーションを科学し経営に活かすことをコンサルティングで生業としているリンクアンドモチベーション社が、自社で使用している仕掛けやツールを紹介している本です。

 一時的にモチベーションを上げることはできるけれど、それを継続させることは自分自身を振り返っても難しいものと感じます。やはり、内部からだけではなく、外部からもいい影響を与える必要性は経営者や管理職なら一度でも考えたことがあるでしょう。

 この本ではやる気の源泉を

 目標の魅力(やりたい)×危機感(やらなきゃ)×達成可能性(やれそう)

と定義しています。私自身、単純に外発的動機付けか内発的動機付けのいずれかと思っていたふしがありましたが、全ては関係しているのだと目からウロコでした。
  
 ここでは70ものツールやヒントが紹介されています。そのままでは使えないこともありますが、やる気を出させる環境をこれでもか!と創り出している創意工夫の数と質に圧倒されます。

 経済的報酬以外の部分で十分モチベーションは上ることはできる、ということを教えてくれました。また、本の最後にはモチベーションの状態に応じて取るべき対策のマトリックス表もあり、実践につなげられるのであれば、大変お買い得な1冊です。

 さすがは、リンクアンドモチベーション社!

最後に私のお勧めは「星の授与」
目立たないところでがんばるあの人に!”感謝”の星を授与する。というパート。こんな人にこそプラス承認のメッセージが届けば全体の雰囲気も変わりそうですね。
posted by つゆ☆チャン at 20:41| Comment(0) | 書評

2008年04月13日

はじめての課長の教科書

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著者 酒井穣 出版社 ディスカバートゥエンティワン 1500円(税別)

 ビジネスブックマラソンの土井英司さんのメルマガで紹介されていて、マネージャー養成プログラムに参考になるかと思い購読しました。

 確かに初めてマネージャー職に就く人には、全体的に課長の仕事を網羅してイメージさせてくれる入門書として効果的かと思います。ただ、大企業の管理職向けであって、中小企業の課長をイメージして書かれたものではありません。それでも、多くの部分は課長の仕事に対する考え方を整理させてくれ、また主張が明快で読みやすかったです。

 印象に残った内容は、「課長の戦略」という章で

□課長止まりのキャリアを覚悟する。

 上昇志向を捨て「無私」になれば、敵を作ることもなく思いもよらずいい仕事ができるかもしれないということ。

□緩い人的ネットワークを幅広く形成する。

 弱い絆の中の方がかえって自由な言動が可能になって、新しい視点を得る面でも有効であるということ。

 既に何らかの課題を解決するためであれば、この本よりは、その分野についての詳細な本を購入されることをお勧めします。

 オランダ在住でグローバルに仕事をされているとのことで、著者の優秀性を随所に感じます。日本にどっぷり浸かっていないからこそ、合理的な考え方ができるのでしょうか?次作が楽しみです。
 
posted by つゆ☆チャン at 23:13| Comment(2) | 書評

2008年04月06日

短期間で組織が変わる行動科学マネジメント

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 著者 石田淳 ダイヤモンド社 07年9月初版 1600円(税別)

 以前購読した「「やる気を出せ」と言ってはいけない」という本の中で紹介されていた「行動科学」をわかりやすく解説した本ということで読んでみました。
 
 目標が達成できないのは、やり方を知らないか、続け方を知らないかのどちらか、という断定はある意味真理。そして結果は行動の集積、まさしくその通りです。

 人事評価の際は「コンピテンシー」という概念を使っていますが、行動科学はそれにかなり近いものと認識しています。

 行動を分解し、成果につながる行動をリインフォース(強化)する。そもそも、人の行動はABCモデルによって動き、その行動はPST分析できるとあります。ABCモデルやPST分析についてはここでは取り上げませんが、私自身興味を持ったのは人や組織を活性化する上で人事制度は機能しないとも解釈できる内容でした。

 そしてパフォーマンスを上げるための5ステップとして
1、ピンポイント・・・成果に直結する行動を見つけ出す
2、メジャーメント・・行動を測定(定量、定性)
3、フィードバック・・測定結果や効果を本人に伝える
4、リオンフォース・・望ましい行動を再現させるために本人が望むものを与える
5、評価・・・・・・・行動の反応率を確認
として説明し、実例も紹介しています。

 行動を変えることはなかなか簡単にはできません。私自身は心理面など内面からのアプローチをしてきました。著者は「意思の強さ」を問題にすることなく、ただただ行動を科学的に分析して改善を図っていくという考え方です。

 個人的は、NLPを勉強したからこそ行動科学なるものが多少でもわかるのかな、と思います。でも、本題にあるように行動科学を駆使しても「短期間では組織は変わらない」と考えます。行動する目的や意図を理解し、それが自分のやる気にドッキングできれば行動は加速化させ組織も「短期間」で変貌を遂げるのではないでしょうか。
posted by つゆ☆チャン at 23:09| Comment(0) | 書評

「残業ゼロ」の仕事力

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 著者 吉越浩一郎 日本能率協会マネジメントセンター 1400円(税別)

 前トリンプインターナショナルジャパン社長の吉越さん、さすがです。19年連続増収増益を実現する経営トップの徹底さに思わず参りました!と言わざるを得ません。

 残業をさせることで、ホワイトカラーの生産性の低さが表に出てこない。「残業は悪」。おそらく労働組合の幹部ですら言わないことです。残業を減らすには仕事のデッドラインを設けることによって仕事のスピードを上げる。つまり追い込むということ。仕事の優先順位をつけるヒマがあったら、目の前の仕事を片っ端からやりなさい、とのこと。反省します、としかいいようがありません。

 他にもいろいろ刺激的な文言は並んでいます。

□「長くて多い」のが良い会議
会議は問題発見、情報共有、デッドライン設定の場なので、会議によって問題解決が促進されるという意味。

□企業に理念などいらない
会社がまとまらないのは理念がないせいではなく、トップのリーダーシップに問題があると考えるのが妥当

□活気がないのが「いいオフィス」
わいわいガヤガヤしたオフィスは仕事する環境としては最悪。誰も仕事に集中していない→社員は個室、役員は大部屋

□仕事はお金のためにする
仕事は人生の一部。のめりこみすぎると、仕事というゲームに勝てない。社員が仕事で自己実現しているかどうかは関係なく、結果を出せているかどうかが重要。

 現在はハッピーリタイアメントの準備をしつつ講演活動に忙しい吉越さん、社長時代より忙しいらしい。

 さて、この本からの学びはなんだろうか?

ワークライフバランスは心がけています。もちろん仕事は第1順位。やはり仕事のスピードと密度を上げることに尽きます。わかっちゃいるけどやれてません。気ののらない仕事は基本的に追い込まれないとやらないので、結局後で慌てることがしばしば。

 ということで、仕事を請けたらいつやるかを決める。やりたくない仕事は断る。明日以降実行します。
posted by つゆ☆チャン at 22:27| Comment(2) | 書評

2008年03月31日

確定拠出年金を活かす本

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 著者 志保田淳司他FPチーム 出版社 清文社 1800円(税別)

 私の知人で社労士・CFPの志保田さんがFPメンバーと一緒に確定拠出年金の本を執筆したので、紹介します。

 日本版401kとも呼ばれる確定拠出年金は平成13年10月に開始されました。年金に精通している私自身も確定拠出年金を利用して老後資金を準備しています。でも、まだまだ普及しているとは言い難い状況です。

 ただ、老後資金を準備しようといっても、具体的に60歳時点でどのくらい貯蓄があればいいのか、その後どんな収支になっていくのか、等を理解しなければ貯蓄行動には移りません。

 この本では、ライフプランシュミレーションソフトをダウンロードして自分の生涯設計を数字で試算・確認することができます。また、保険や住宅ローンなどの見直し方法も記載されています。

 決してバラ色でない将来だからこそ、先を見て今の生活設計をする必要があります。この本を読み、ライフプランをシュミレーションして確かな将来を構築していくことをお勧めします。
posted by つゆ☆チャン at 20:33| Comment(0) | 書評

2008年03月25日

戦わない世界観

 以前紹介した「御社の売りを小学5年生に15秒で説明できますか?」という本についてあったハガキに小冊子進呈とあったので、遠慮なく申し込んでみました。
 
 先日ようやく小冊子が届き、読んでみると・・・マーケティングコンセプトの紹介と思いきや、これが結構スピリッチュアルな内容でした。正直、この人、こんなことも書くんや〜という感想。

 確か衛藤先生の日本メンタルヘルス協会で心理カウンセラーの学びもしていたとはいえ、この内容は所々私の琴線に触れるところがありました。

 例えば、”結果の「結」という字は「糸」に「吉」と書きます。”というセンテンス。私の今年の活動テーマはまさしく「結」。断片化されている情報やノウハウをリンクさせるという意味でこの漢字を使っていました。

 「吉」を「糸」で紡んでいくという漢字の意味づけを教えてもらっただけでなく、結果に終わりはなく次へと紡がれていくものという考え方。私的にはNLPで学んだことを別の表現で再確認できた機会でした。

 これだけではありませんが、グッと引き込まれた小冊子でした。さっそくエクスマメンバーにも紹介すると、本も購入し、小冊子も請求していました。

 浪速のマッケンローこと松本社長、次なる本が大変楽しみです。
posted by つゆ☆チャン at 14:40| Comment(0) | 書評

2008年03月16日

コーチングで変わる会社、変わらない会社

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著者 播磨早苗、大崎隆夫 日本実業出版社 1400円税別 08年1月1日初版

 著者の播磨先生のコーチング講座をPHP京都で受講したことがあります。以来播磨先生のファンとして、書かれた本は全部ではありませんが読んでいます。

 今、大企業を中心にコーチング研修が導入されています。管理職がコーチングスキルを身に付けて人と組織が活性化したという話は本や雑誌で書かれています。でも「ホンマかいな?」というのが私の疑問。一方でコーチング研修をしても効果がなかったという話は活字ベースでは伝わってきません。

 この本でかなり疑問が解けました。この本では、コーチングを機能させるためには、前提として何が必要か?を経験を元に明らかにしています。

 全く同感!とうなずく部分がずいぶんありました。なぜなら、「コーチング」という言葉を「人事制度」という言葉に置き換えても文脈は全く変わらなかったからです。

 地盤がしっかりしていない土地に家は建てられません。同様に組織として機能していない会社に、人事制度を導入してもコーチング研修を導入してもうまくいかないことは過去多々ありました。

 この本では、コーチング研修を導入する前に準備すべきこと、そしてコーチングをビジネス現場でどのように活かすがわかりやすく書かれています。
 
 人事コンサルタントとしてこの本のエッセンスは活用できます。特にビジョン構築は目標管理に、適正行動は人事評価に即応用できます。そして、そんな場面でこそ、学んできたコーチングスキルが効果的に状況を変化させるのだと思った次第です。
posted by つゆ☆チャン at 22:36| Comment(1) | 書評

2008年03月12日

脳を活かす勉強法

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著者 茂木健一郎 出版 PHP研究所 1100円税別

 茂木さんのような脳科学者はどうやって勉強してきたのか?そのノウハウの一部でもマネできたら・・・と思い、この本を購入しました。

 勉強は苦?楽?私はどちらかと言えば「苦」と思っています。過去の受験勉強などは最たるものでしょうか?最近は積極的に学んでいますが、学ぶ過程は大変楽しいものです。ただ、「試験」対策等プレッシャーのかかる類のものに対しては「苦」の感情が出てしまいます。

 さて、茂木さんのおっしゃる脳を活かした勉強法とは、脳は喜ぶ以下の3つの仕組みを知って行うこととあります。
 1、ドーパミンによる強化学習によって、脳を強化する。
 2、タイムプレッシャーによって、脳の持続力を鍛える。
 3、集中力を徹底的に身につける。

 「茂木流記憶法」「読書のススメ」「失敗や逆境から学ぶ」「一回性」「偶有性」などフレーズやキーワード等で表現される一つひとつから発見や気づきがあります。

 特に「一回性」「偶有性」という言葉はこの本で初めて知りました。
「一回性」とは、その後の人生を変えてしまう出来事を経験すること。
「偶有性」とは、安全で予想できることと予想できないことの両方が混ざっている状態のこと。
 私なりに読むには、「意外性」や「チャレンジ」がないと「一回性」には巡り合わない。だから、そのような行動が取れる「偶有性」のバランスが大切である、と。

 この本を私なりにまとまるならば、未来を切り開くために「学び」があり、それには効果的な方法がある、ということ。一度学びにおいて「突き抜けた」感覚を味わってみたいものです。

 最後に、この本を読んで決めたこと。
1、人との出会いを積極的に行うこと(毎週5人以上の名刺交換)
2、読書は毎週1冊以上すること。
posted by つゆ☆チャン at 11:47| Comment(0) | 書評

2008年02月28日

不機嫌な職場〜なぜ社員同士で協力できないのか〜

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講談社現代新書 著者 高橋克徳+河合太介+永田稔+渡部幹
08年1月20日初版発行

 「組織の存在の目的は?」って問われたら、あなたは何て答えますか?

 答えは「シナジー(相乗)効果」です。つまり1+1=3になるような成果を生み出さないと、複数の人がある目的を達成するために集まる意味がありません。

 組織がシナジー効果を発揮するベースの一つに、そこで働く人々のチームワークがあります。私はこのチームワークの力を「協働力」と言っており、人事評価項目を作成する場合には必ず設定するほど重要な項目と考えています。しかし、協働力向上を個人の意識やスキルだけに頼ることには限界があり、組織としての協働力を向上させるためには何らかの仕掛けが必要だろうと思っていました。

 そんな私の問題意識に応えてくれたのが、「不機嫌な職場〜なぜ社員同士は協力できないのか〜」という本。「社員が楽しく働ける職場力」作りをテーマに、その阻害原因を構造的要因と社会心理学的要因から分析し、具体的な取り組み事例を挙げ、最後に問題解決の方向性を示しています。

 特に強く心に残ったのは、取り組み事例に挙げられた3社のうち、世界的企業グーグルやIT会社のサイバーエージェントではなく、何と東大阪市にあるヨリタ歯科クリニックでした。過去に多くのクリニックと関わってきましたが、人の問題で悩んでいないクリニックはないと言っても過言ではありません。ヨリタ歯科クリニックでの取り組みは同規模の会社や組織にも参考になるのではないか、と思います。本を読む限りでは、患者に対する思い、スタッフに対する思いを実践されているのは見事と言うしかないぐらい徹底している印象があります。

 そして問題解決のキーワードは「認知」と「感謝」としています。これらを実践できる仕掛けを作るのが経営者の仕事ということは全く同感であり、私自身もサポートしたい部分です。単なる処遇決定ではなく、組織風土改革に繋がる人事制度・研修を実現するという方向性に確信が持てました。
posted by つゆ☆チャン at 23:47| Comment(0) | 書評

2008年02月24日

「やる気を出せ!」は言ってはいけない

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著者 石田 淳 フォレスト出版 1,300円(税別)
08年2月17日初版

 著者の石田淳さんについては「平成・進化論」でよくお名前が出てくるので、大変気になっていました。「行動科学」という理論をベースにマネジメントを精神論ではなく、具体的行動論として主張展開していくんだろうというイメージがあり、期待の1冊でした。

 この本の主張は、リーダーは行動科学マネジメントを知って部下のマネジメントをしましょうと理解しました。全般的には賛同しますが、分かりやすさを優先したせいか表面をサッとなでたような内容で物足りなさを感じました。詳細は別の著書「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」を参考に、ということでした。(うまい!もちろん読みますよ。)

 望ましい結果を手にするには行動を変える。行動を変えるにはどうすればいいか?私はまずは、意識つまりモチベーションにアプローチすることが有効と思っています。なので、NLP等学びに多くのお金と時間を投資しマインドセットをしたと思います。

 この本では、うまくいくやり方を知る、そしてそれを続ける方法を知ることが大切であると主張されています。

 全く同感です。コミュニケーションしかり、勉強法しかりです。ここ数年間の学びは自分自身を大いに成長させてくれました。そして、どうすればモチベーションアップできるか?という問いに対しては以下の通り考えています。これはメルマガの最後にいつも書いていることです。

 熱いミッションを心に感じて!
 ワクワクするビジョンを未来に描いて!
 成長の階段を一歩ずつ!

 特に成長の階段を一歩ずつ上がるスキルを身につけることを現在の最重要課題として位置付けています。この本でも同じようなことが書いてありうれしくなりました。

 この本でハッとされられたことは「自発的欲求から出た行動」と「義務感から出た行動」はパフォーマンスは全く違うので、自発的欲求行動をさせる工夫が必要だということ。その細かい仕組みや工夫についてはあまり発想がなかったことに気付きました。

 精神論を説かず行動論を述べよ!ということに同意をしながら、私自身時々「精神論のワナ」にはまることがあるのは、どうやらそのあたりにヒントがありそうですね。

posted by つゆ☆チャン at 19:41| Comment(0) | 書評