2009年09月21日

たった一通で人を動かすメールの仕掛け

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 著者 浅野ヨシオ 青春出版社 952円(税別) 09年9月初版

  私自身、ビジネスメールは「シンプルに誤解のないように」を心がけていますが、それがインパクトを持つかどうかは別物。事実情報は伝わるかもしれませんが、意図や思いを届けられているか?と問われると自信がありません。

 この本に書かれている7つの仕掛けを実践できれば、間違いなくその不安は解消されます。私からすれば「そこまでやるか!?」という内容でありますが、実はそんなに難しいスキルが要求されるわけではありません。

 いわば、浅野さんならではの人に対する配慮、気配りから生み出されたコンテンツです。誰でも、真剣に何かを伝えようとしたら、何らかの工夫をしてきたはず。そのような工夫をされてきた人ならこの本で紹介される仕掛けは思わず「いただき」でしょうね。特に返信・お礼メールの「ニクい仕掛け」は目からうろこものでした。

 多忙極まりないエリエスブックコンサルティングの土井さんに「浅野さんのメールはつい見ちゃうんですね。」と言わしめた著者のメール術のエッセンスが満載のこの本。オススメです。
posted by つゆ☆チャン at 14:45| Comment(0) | 書評

2009年08月28日

「ほめて・しかる」で部下を劇的に伸ばす「20代男子」戦力化マニュアル

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 著者 斎藤直美 日本実業出版社 1300円(税別) 09年5月初版

 7月に名古屋である研修を受けた際、講師の1人から「今から友達が大阪で出版記念講演会をするので来ませんか?」とお誘いを受けたのがきっかけで、購入して読んだ本です。(記念講演会には行けませんでしたが)

 20代男子。私の印象は極めて悪いです。精神的にはこども。同世代の女子と比べて幼い。プライド高し。打たれ弱い。甘い。結果、仕事いまいち。ずいぶんボロクソ書きましたが、何を隠そう、来年就職するわが子も同様です。

 そんな彼らを見捨てることなく、やり方によっては戦力にできますよ、という著者の勇気が出るメッセージ。

 「ほめる・しかる」が自由自在にできる方はこの本を読む必要がありません。でも、私も含めて今より少しでも「ほめる・しかる」が上手くできれば・・・と悩んでいるビジネスマンは多いことでしょう。

 「ほめる・しかる」のテクニックの前に「信頼力」が重要と著者は言います。その信頼力は「聴く力」。ここで相手とラポールが築けて初めて「ほめる・しかる」が有効になります。

 「ほめる・しかる」スキルについては、同類の本と内容は一部かぶります。しかし、シダックスという若い世代が働く会社で教育担当をしてきたという実績が説得力を持たせます。

 扱いにくい20代男子をどう変化させるかはあなた次第。是非、この本を読んで実践しましょう。
posted by つゆ☆チャン at 19:07| Comment(3) | 書評

2009年08月22日

セルフトークマネジメントのすすめ

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著者 鈴木義幸 日本実業出版社 1500円(税別) 08年5月初版

 法人向けコーチング研修会社のコーチエイの代表である著者はダイヤモンドオンラインにもコラムを執筆されています。さすがにビジネスシーンでのコーチング経験が豊富なだけあって、コラムはいつも興味深い内容で必ず読んでいます。

 この本は買ってしばらくは読んでいなかったのですが(未読本は10冊以上あるだろうか?)コラムに感化されたのか、読んでみようという気になりました。

 「セルフトーク」とは内なる会話のこと。自分の行動に変化を起こすには、この内なる会話つまりセルフトークが変化しないとうまくいきません。このセルフトークを「変える」「使う」「減らす」」「なくす」というふうにマネジメントするためのポイントが書かれてあります。

 外部刺激によってアイデンティティやビリーフが影響を受け、何らかの感情が起こり、結果的に行動を起こします。これがポジティブなものであればいいのですが、やはりネガティブな場面の方が圧倒的に多いのでは?

 そこで自動反応的に起こってしまうセルフトークを自らキャッチして意図的に別のセルフトークに変えてしまってはどうでしょうか?

「感情で反応」→「理性で対応」

という基本的な考えの下、変える、使う、減らす、なくすといった4つの方法を事例を上げて説明しています。

 私なりに解釈すれば、望ましい状況を実現するために「間」を設けてニュートラルな状態にしてから、目指す方向に行けるような思考を行うことなんだろうと考えています。

 ネガティブな感情が起こったら、それを少し離れて味わい、手なずけ、承認する。そうすれば、感情はプラスに転じてポジティブな行動を起こすきっかけを作ってくれます。

 まあ、言うは簡単ですが、実際は苦しい状況の中で、意識・感情・行動の変化が求められます。そういう意味では、あえてそんな環境に身を置いて慣れておくのも必要ですね。

 プレッシャーのかかるハードルの高い仕事は意識して引き受けないといけませんね。

 

posted by つゆ☆チャン at 18:46| Comment(0) | 書評

しがみつかない生き方〜「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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 著者 香山リカ 幻冬舎新書 740円(税別) 09年7月初版

 <勝間和代>を目指さない。

 という本の帯に惹かれて(新聞の広告でも同様)ついつい買ってしまいました。自分自身明らかにしがみついていると思われるふしがあります。もっと言えば、人は誰でも何かにしがみついて生きてるものとも言えます。

 精神科医の香山さんのこの本では、主に仕事を通じて感じた「しがみつくことの危うさ」を10のルールとして紹介しています。ちなみにどんなルールがあるかと言えば・・・

  1、恋愛にすべてを捧げない
  2、自慢・自己PRをしない
  3、すぐに白黒つけない
  4、老・病・死で落ち込まない
  5、すぐに水に流さない
  6、仕事に夢を求めない
  7、子どもにしがみつかない
  8、お金にしがみつかない
  9、生まれた意味を問わない
 10、勝間和代を目指さない

 詳しくは読んでいただければいいのですが、いずれも程度の問題と思います。ある程度はのめり込んでも、どこかで客観的な自分が必要です。迷子のように現在と行き先が分からなくなるようなことでは、人生大いに困ります。ドップリ浸かっても、クールにサバサバでもよろしくないですね。

 「そこそこ」の状態では人は幸せを感じることはできないものです。ますますインフレ化する願望と残念な現実のギャップを見て「不幸せ」を感じてしまいます。

 必要なのは「手放す」こと。特に価値観や信念、思い込み。この本を読みながら、まだまだ手放せていない自分自身に気づきます。先日もNHKに勝間さんがインタビューを受ける立場として出演されていましたが、この本を読んだ後でも「ああなりたい=発信できる人」と思ってしまいます。

 私自身、少なくとも不幸ではないはず。つまり幸せということかも知れません。でも、現状に満足することはなく、これからも何かにのめり込みつつ、打ちひしがれつつ、進めることに幸せを感じていたいと思っています。
posted by つゆ☆チャン at 16:02| Comment(0) | 書評

2009年07月23日

人と企業の真の価値を高めるヒント

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 著者 大久保寛治 中公文庫 648円(税別) 06年9月初版

 ある研修の事前課題図書として送られてきた、日本IBMでCSを担当されていたコンサルタントの大久保寛治さんの本です。大久保さんについてはご存知の通り、多くの執筆をされ、また先月参加した伊那経営フォーラムでのコーディネーターを務めるなど活躍されている日本有数のコンサルタントです。

 さて、この本には極めて当たり前のことが書かれています。実は最初の出版は2001年です。あれから約8年が経過していますが、今読んでも「そうだ!」と納得するばかり。

 企業の不祥事が報道されるたび、目先の利益を確保するために不正を働くといった企業体質がずっとはびこってきたという事実は残念でなりません。

 現在の不況は小手先で何とか対応できるといったものではありません。たとえ景気が上向きになっても、経済が元の状態に回復することはないと考えられます。

 やはり顧客に共感してもらえる価値を提供した会社のみが、結果として突出した収益を得られるのでしょう。ここにフォーカスをした企業でありたいと自分自身も思いますし、そんな思いの企業を応援したいとあらためて考えさせられた本でした。
posted by つゆ☆チャン at 09:34| Comment(0) | 書評

2009年07月20日

考え・書き・話す 「3つ」の魔法

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 著者 野口吉昭 幻冬舎 952円(税別) 09年4月初版

 最近私が学んでいる「真・報連相」においては、3つの視点、3つの深度、3つに分割など「3」という数字に着目して報連相を捉え活用しています。

 そんな考え方を補完するために出合った本がこれです。新聞の広告でたまたま目に入ってきました。著者は「コンサルタントの質問力」などで有名な野口吉昭さん。

 ビジネススキルは基本的には「考え・書き・話す」の3つとし、それらを向上させるのが「3」という数字の活用であるという内容です。本書では、「3」の事例を紹介し、そのポイントを解説し、問題解決やコミュニケーションにどのように応用するのかを説明しています。

 せっかくなので、この本を読んだ成果として「3」を活用してみたいと思います。以下、お付き合い下さい。

 この本での学びは以下の「3つ」です。

1、インプットされた情報は3つに分解して理解する。

2、アウトプットする情報は3つに構成して伝える。

3、伝えた情報は3つのレベル(理解→実践→活用)で状況を確認する。

どんなもんでしょうか?
posted by つゆ☆チャン at 00:00| Comment(0) | 書評

2009年07月09日

いのち輝くホスピタリティ

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 著者 望月智行 BUNYA 1470円(税別) 08年9月初版

 病院の「経営品質」という点で最も注目される埼玉県の川越胃腸病院。そこの望月理事長がこの病院の歩みや考え方について執筆された本。最後には「笑顔のひみつ」というテーマでコンサルタントの大久保寛治さんやリッツカールトンの高野日本支社長との対談も載っています。

 先日の伊那経営フォーラムでも川越胃腸病院のことはさんざん話題に上っていました。それだけ、すばらしい病院であることは間違いないところでしょう。

 では、どうやってそのようなすばらしい病院を作り上げてきたのでしょうか?この本を読む限り、私が思ったことは「ビジョンを掲げ、あきらめずに取組んできたトップの姿勢」に他なりません。特に医療業界は医師が経営に携わるというハンディ?を抱えている上に、専門職の集まり、売り手市場の看護師など独特な組織風土を醸し出しています。

 そんな中でも、10年以上かけて今の経営体質や組織風土を醸成させていたのですから、その努力は並大抵のものではなかったと思われます。

 さて、私自身は別の興味も持って読んでいました。この病院はどんな人事制度を導入し機能させてきたのだろうか?本では「弥富式」の賃金制度を採用していたとのこと。そしてゆるやかな成果主義のもと、昇給や賞与に評価結果を反映させてきたとあります。当然といえば当然のことですが、前提としては目標管理や面談制度がしっかりと行われているからこその結果だと思いました。

 わたしの経験上、面談に対して経営トップや管理職の消極的な姿勢を度々目の当たりにしてきただけに、望月理事長自身が全職員との面談の時間を割いて、経営理念の共有を図ろうとする姿勢は敬服すべきものがあります。

 是非一度機会があれば訪問させていただきたい病院です。患者として入院すればその良さが体感できるかも知れませんが、それは今のところ遠慮しておきます。
posted by つゆ☆チャン at 20:46| Comment(0) | 書評

2009年06月26日

霊と金〜スピリチュアル・ビジネスの構造

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 著者 櫻井義秀 新潮新書 740円(税別) 09年5月初版

 「信じる者は救われぬ。」と本の帯につけられたキャッチコピー。北大の大学院で宗教学等を教えている櫻井教授がスピリチュアルビジネスに警笛を鳴らした本。

 神世界、統一教会など事件となった宗教団体を例に取りつつ、現在のスピリチュアルブームの代表格である細木数子、江原啓之にも言及しています。

 私自身、完全なビジネス左脳人間であると自覚しているので、「スピリチュアル」を生理的に受け付けません。周りでは「ヒーラー」と称してその分野や周辺でお仕事されている方もおり、彼らの存在を否定するものではありません。

 ただ、「前世」がどうだったなどと言われても、怪しさが増すばかり。今うまくいかないことや悩んでいたりすることがあっても必ず現在に原因があり、どうにもコントロールできないものに原因を求めても仕方がないというのが私の考え。

 基本「肯定思考」であれば、人生はうまくいく、もしくはうまくいく途上だと。大事なお金は自らのスキルを上げるものに投資すべき。それにしても、スピリチュアルビジネスの構造はうまくできますね。私なら「自分を強烈に信じましょう」とでも言っておきましょうか。
posted by つゆ☆チャン at 20:13| Comment(0) | 書評

2009年06月11日

素心のすすめ

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 著者 池田繁美 モラロジー研究所 1200円(税別)04年3月初版

 この本は顧問先のモリワキさんの社長にお借りした本です。(ちなみに、社員にも読ませたそうです。)「素心」というのは「素直な心」と著者は定義しています。そして、素直な心とは、直面するできごとをあるがままに受け入れることができる心のことです。その素心を阻害するのは「自我」と「業」。この本では、著者が「素心」の状態になるまで、過去に苦労し克服してきた話が紹介されています。

 そもそも人は「欲求」の塊です。したがって、自分本位に考えるのは当然ですし、過去の体験によって価値観を形成してしまいます。このようにできあがった心のクセを自覚し、それに対応できるかどうか?ある意味、最新心理学NLPの考え方と共通するものを感じます。

 天命を知る年齢になってもなお、自分の欲や感情に振り回され、人生を迷走している感があります。当然心にグサッとくる内容があるんだろうなと予想していましたが、その通りでした。教育者という役割を引き受けているかと問われると、自覚に欠けていると指摘されても反論はできないところです。

 コンサルタントとして知識やノウハウは伝えていても、教育や啓蒙と言うレベルに達していないことは分かります。まずは、そのマインドを持ちなさいというのが、この本から学んだメッセージです。
posted by つゆ☆チャン at 22:52| Comment(0) | 書評

2009年06月10日

人と組織を強くする交渉力

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 著者 鈴木有香 自由国民社 1600円(税別)09年4月初版

 人は対立をおそれます。それゆえ、回避するか?やむを得ず衝突するか?妥協するか?私自身いろいろ経験しました。いずれにせよ後味の悪いものばかりです。なぜWIN−WINの話し合いができないのか?それはやり方を知らなかったからでした。

 私が学んだビジネスコーチング講座では「不一致の統合」ということで、対立事項の持つ上位目的のレベルを上げていくことで、抽象的ではありますが、一致点が見出せるものと教わりました。確かに一見対立するかに思われることも、共通点がないわけではありません。私の中では大きなコミュニケーションスキルの習得でした。

 ところが、自分の中の対立する事では思考できるものの、イザ他人と対立関係になると、そんなシナリオ通りにいきません。まさしく、感情がジャマをして、元の木阿弥となってしまいます。

 この本では、人と人の意見や思惑の対立の構図をコンフリクト(対立)マネジメントというコミュニケーション手法によって合意させていく考え方ややり方を示してくれます。

 成果を求めるにはコミュニケーションのシナリオが重要です。コーチングに「GROWモデル」があるように、コンフリクト分析シートを使って絡んでいる感情や事実を整理して問題解決に向かわせるこの手法は大変参考になります。

 これが活用できれば、多くのビジネスパーソンは、メンタル不全に陥ることなく、イキイキと求める成果を作り出せるのではないでしょうか?もちろん、一朝一夕に習得できるものではありません。ロジカルシンキング、コーチング、アサーションなど思考・言語スキルが求められます。

 私の仕事で関連して言うならば、ほんの些細な感情トラブルが労働問題に発展してしまうことはよくあります。労働トラブルを未然に防ぎ、協調的に解決するためにも、コンフリクトマネジメントは大変重要なコミュニケーションスキルです。

 これからますます大きな成果を創り出したい人にとっては、この本の内容は心強いヒントを与えてくれると思います。
posted by つゆ☆チャン at 22:16| Comment(0) | 書評

2009年05月03日

できる大人の”一筆添える”技術

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 著者 むらかみかずこ ディスカヴァー・トゥエンティワン 1300円(税別) 09年3月初版

 メール全盛の時代であっても、仕事柄郵送で資料を送付することはしばしば。世には「送付状」なるのものがありますが、やはりこれだけでは事務的な印象を与えます。行政機関に書類を送付するような場合を除くと、なんらかのショートメッセージは必要かと。事実、受け取る立場になれば、手書きで一言でもあれば、嬉しくなります。

 この本では、そのあたりのことについて著者がいつも実践しているノウハウを紹介してくれています。「一筆箋」の存在を初めて知りました。これに手書きのメッセージがあれば、どんな事務的な書類もまろやかな味付けになります。

 それと名刺交換後のフォロー。時々人によってはお礼のはがきをいただきます。とても嬉しいものです。私も何かをしなければ・・と思いつつ、何もできていない状態。

 研修や会合などで大勢の人と名刺交換しても、顔と名前を一致させられるほど記憶力はよくありません。お互いに感情とセットで記憶に定着させることができれば、かなりの確率で記憶に残っていくのでしょう。

 この本を読んでさっそく心斎橋の東急ハンズで「一筆箋」を数種類購入しました。これからの書類送付時には活用したいと思います。

 それから、何で書くか?ボールペンよりはやはり万年筆か?まずは1万円程度のものから始めてみよう。万年筆の伝道師にオススメを聞かなくっちゃ。
posted by つゆ☆チャン at 13:52| Comment(0) | 書評

2009年04月29日

メンタルヘルス入門

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 著者 亀田高志 東洋経済新報社 1700円(税別) 09年4月初版

 ビジネス全体では大きな問題になっているメンタルヘルス問題ですが、絶対数の多い大企業ならイザ知らず、中小企業の経営者にとっては本当に特異な問題として対応に苦慮していると思われます。

 実は私も「人」に関わることなので、たまにですが相談されることがあります。専門のカウンセラーでないので、メンタルヘルス不調に落ちいった従業員への対応アドバイスはできませんが、会社としての制度や対応については、守備範囲となります。

 一通りの知識を得るべく書店でこの本を買い求めました。たまたま高松の社労士のメルマガにも紹介されていましたが、わかりやすく構成された本でした。

 メンタルヘルス不調の従業員は、その本人だけの問題ではなく、その原因が「仕事」や「職場」などにある場合は、会社としての適切な対応が求められます。

 自殺など最悪の事態になってしまった場合は、社内の雰囲気も悪くなり、法的にも安全配慮義務違反など会社側の責任が問わます。メンタルヘルス問題はいつ起こるかわかりません。

 この本では、メンタルヘルスについての基礎知識や会社としての状況に応じた対応方法を教えてくれます。少なくともどうすればいいかのガイドラインとして心強い材料になると思います。

 メンタルヘルスは「豚インフルエンザ」同様もはや他人事ではありません。管理職以上の人は是非読んでおきたい一冊です。
posted by つゆ☆チャン at 22:15| Comment(0) | 書評

2009年04月06日

黒字浮上!最終指令(新装版)出向社長奮斗の記録

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 著者 猿谷雅治 ダイヤモンド社 91年初版 1600円(税別)

 今は亡き著者が、住友金属鉱山に在籍し、関連会社に出向して黒字に立て直したという実話を基に書かれた本です。人事コンサルタントの五十嵐英憲氏が書いた「目標管理の本質」を読んだ際に、この本を紹介していたことがずっと記憶にありました。

 今年の1月に社会経済生産性本部で目標管理のセミナーを受講した際にも、講師がこの本の著者である猿谷さんから教えを受け、影響を受けたと話されていました。ベテラン人事コンサルタントの2名の推薦であれば読まざるを得ません。

 過去、物語風の組織変革の本は何度か読んでいますが、この本は実話がベースというリアリティがあります。またTA(交流分析)等コミュニケーション手法も入れる等具体的記述があり、大変興味を持ちます。

 結局のところ、万年赤字の組織を黒字転換するには、克服しなければならない課題は山のようにあります。この本にはそれを進めていくためのヒントが多く記述されています。

 特に行動指針として上げた3つの言葉。
 1、オレがやる
 2、協力する
 3、明るくする
 はシンプルでわかりやすいものです。私が作成する人事評価項目にもこのような内容はありますが、今でいうクレドで表現できれば従業員への伝達効率は上がります。

 また、具体的なゴール設定、徹底した対話や説明、従業員やその家族感情への配慮などリーダーとしてやるべきことを全てやっています。さらには給与カットの廃止も実施しています。(通常はさらなるカットの推進でしょうね。)

 この不況期において多くの経営者が業績確保に苦しむどころか、会社の存在さえ危ういと感じているかも知れません。会社としては「コントロールできること」と「できないこと」があります。「コントロールできることをどこまで徹底してやっているのか?」今一度問われることかも知れません。

 この本が書かれた時代とは時代背景が大きく違います。それでも、今の自社において、取り入れることができるマインドと手法は何だろうか?という意識で読んでいけば、得られるものが必ずあるものと確信しています。
posted by つゆ☆チャン at 14:41| Comment(0) | 書評

2009年03月31日

「真・報連相」読本

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 著者 糸藤正士 鳥影社 1500円(税別) 05年4月初版

 最近、私のブログやメルマガに頻繁に登場する日本報連相センターの真・報連相。その開発者である糸藤代表がこの本を執筆されました。

 新たに物事を理解する場合、まず全体像を把握するのが私のやり方です。既にハンドブックやサブテキストをいただき、読みはじめましたが、なぜか途中で停滞してしまいました。2度研修会を受け、その部分では理解が深まりましたが、全体像は見えません。

 ということで、研修会で紹介されたのがこの本。文章を通して、そのコンテンツが理解できるのと同時に、糸藤代表の思いが伝わってきます。

 報・連・相の本はこれまでに数冊読みましたが、基本的はノウハウ本です。社会人になって間もない人にはわかりやすい内容でした。あらためて報・連・相を学び、いい報・連・相を伝え教えたいと思う私にとってはやや物足りません。

 奥深くしかも体系化された真・報連相を触れてみて、うまく説明できませんが、従来のノウハウ本との違いを感じます。やはり、「報・連・相」コンセプトが全然違います。

 なぜ報・連・相が大切か?どうすればいい報・連・相ができるか?を教えなければならない立場の人(つまり新入社員以外の社会人全員)にはお勧めの1冊です。今あなたがしている報・連・相のどこが適切であり適切でないかが良くわかります。
posted by つゆ☆チャン at 18:26| Comment(0) | 書評

2009年03月22日

リストラなしの「年輪経営」

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 著者 塚越寛 光文社 1400円(税別) 09年2月初版

 著者は現在あの伊那食品工業株式会社の会長を務めています。ご存知の通り、伊那食品は「寒天」という食品素材で48年連続で増収増益を達成した会社です。誤解して欲しくないのは、長期間増収増益を達成しているという経営上の数字だけがすばらしいのではありません。著者がお持ちの経営に対する考え方がすばらしいからこそ、会社がこのような状況になっているわけです。

 樹木は長年にわたってその年の天候に関わらず少しずつ成長し続け、年輪を形成します。著者はこの本で、企業も同様経済環境が追い風の時も今のように向かい風の時も「遠きをはかりゆっくり成長していく」ことの大切さを問いています。

 企業価値を図る尺度は「社員の幸せ度」と言い切れる思いの強さと実際にやってきた実績。社是である「いい会社をつくりましょう。〜たくましく そして やさしく〜」を実践し結果を残してきているからこそ、大企業の幹部までが続々と伊那食品を訪問しているのでしょう。

 軸のぶれない会社とはこのような会社を指すのでしょう。上場企業は株主から短期的な利益を求められる立場にあります。目先の利益の最大化のために動かざるを得ないのは残念なことです。

 しかし、非上場の中小企業は多くは会長や社長が株主であるオーナーです。外部からの無用なプレッシャーはありません。あるとすれば融資している銀行ぐらいでしょうか。

 私自身は企業の急成長はむしろ「悪」とも思います。多くの場合内部体制が整わず、適正な商品やサービスが提供できなくなり、結果的にお客様から「NO」を通告されるわけです。

 今のような不況期だからこそ、基本に立ち返り企業の原点を確認する必要があります。まさしく、この本は、迷える経営者のバイブルとも言える本ではないでしょうか?
posted by つゆ☆チャン at 16:14| Comment(0) | 書評

断る力

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 著者 勝間和代 文春新書 900円(税別) 09年2月初版

 アサーティブジャパンのHPでも紹介されていた勝間さんの「断る力」、さっそく読んでみました。ビジネスモードの勝間さんならどう書くのか?興味深いところです。

 なぜ断る力が必要なのか?そもそも何のために断るのか?この部分についての著者の主張は明快です。それは「生産性を上げる」ためです。だからこそ、このエネルギーの要る「断る」という能力を身に付けることの重要性をこの本で説明しています。

 さらに著者は、次のようなことを述べています。断るためには「自分の揺るぎない軸を持つ」ことが大切。その軸を強化していくには客観的に自己評価できるツールや環境を利用すべき。

 つまり、前回紹介した「それでも話し始めよう」という本でのキーワード「内側の力=自己信頼感」と醸成するための具体的な手段です。著者が実際に自分で体験してきたことを伝えているので、説得力があります。

 断るのが先か?実力をつけるのかが先か?迷うところです。いずれにせよ、平成進化論の鮒谷さんも力説されるように、ビジネスにおいては自分の強みをもっと強化した分野でしか成果を収められません。弱みを捨て、そこに特化していくことが、生産性を上げ、その分野での第一人者として認知されることにつながります。

 私自身、自分に合わないことは切って捨てるタイプという評価をいただく場合があります。いやなことはいやですからね〜。おそらく「楽しくないこと」「価値を作れないこと」「成長につながらないこと」等はこれからも「断る」対象になるのでしょう。

 だからこそ、今学んでいるアサーティブコミュニケーションをマスターし実践できることが、自分にも相手にもいい結果を作ることをあらためて考えた次第です。
posted by つゆ☆チャン at 15:39| Comment(0) | 書評

2009年03月21日

それでも話し始めよう

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 著者 アン・ディクソン 監修者 アサーティブジャパン 出版社 クレイン 1800円(税別) 06年1月初版

 この本を買ったのは、今年1月のアサーティブネス基礎講座の時。そして2月中旬に受講した応用講座終了後に読み始めました。1〜2時間で読みきれる軽いタッチのビジネス書ではなく、読むのに2週間ほどかかりました。

 アサーティブな話し方というスキルの部分だけを扱った内容ではなく、読み手の意識や感情といった深いところに「やさしく」入っていく内容の本でした。25年以上もアサーティブコミュニケーションに関わり、世界でも第一人者である著者の集大成とも言える本。

 原題はDifficut Conversations。直訳すると「難しい会話」です。つまり、話しにくい、伝えにくい内容をどのようにどんな思いを持って行うのか?について、事例も含めて紹介されています。

 私たちはそのような「難しい会話」をする場合、勝つか負けるか?という力関係(本ではタテ関係)で会話の成果を判断してしまう傾向にあります。その結果、上司やお客様や家族には、言いたいことがあっても沈黙しまいます。少なくとも、私の場合は以前はよくありました。
 
 この本では、内側の力(自己信頼感)とタテ関係の力を調和させながらアプローチする必要を説いています。そして、話す前に以下の3つの質問を自分に問いかけます。

 1、何が起こっているのか?
 2、それについて自分はどう感じているのか?
 3、どのような具体的変化を望むのか?

 これらを自問自答する場合、感情的な状態であれば、おそらくますます混乱に陥ることになるため、できる限り冷静な状態に自分を導くことが求められます。

 この本を読んでみて、上記のような基本姿勢を示唆してくる以外に以下の2点が印象的でした。

 まず、講座でのロールプレイのように、同じテーマについてのアサーティブな会話が実例を徐々に進化させながら紹介されています。読み手にとっては、会話のどういう点が改善されたのか?を理解することができます。

 次に会話の限界を示唆してくれています。自分が言いたいことをどんなにアサーティブに伝えても相手が合意するとは限りません。いきなり、自分が思うレベルに相手が変化することはあり得ないわけです。したがって、今回の会話ではどのレベルでOKなのかをあらかじめ自分でもゴール設定しておくことが必要です。その判断をこの本では与えてくれます。

 アサーティブコミュニケーションを学び始めている私にとっては特にじっくりと心のヒダにしみながら読める名著でした。もう一度読んで著者のメッセージをより深く味わいたい本です。
posted by つゆ☆チャン at 15:39| Comment(0) | 書評

2009年02月28日

「NO」を上手に伝える技術

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 著者 森田汐生(もりたしおむ) あさ出版 1500円(税別) 05年4月初版

 1、2月それぞれ2日間アサーティブコミュニケーション研修を受講しました。この本はその研修を主催しているNPO法人アサーティブジャパンの代表を務める森田さんが執筆した本です。

 今まで、いやなことをいやと言えず、相手からの批判にうまく対応できず落ち込んだり、相手にダメなものはダメを言えずにいたことは、ありませんか?
 
 ビジネスやプライベートを問わず、人間関係が良ければ結構ハッピーな気分になれますよね。しかし、人間関係を壊すような出来事は日々起こっています。この不都合な出来事に対して、対処すべきスキルを知って実践できれば、ハッピーな気分を続けることができます。

 アサーティブコミュニケーションは、自分も相手もOKを実現する重要なコミュニケーションスキルの一つです。知らなければ、ややもすると感情の赴くまま爆発させるか?感情を無理やり抑えて不満を溜めていくか?別の形でお返しするか?いずれにしても、人間関係をさらに悪くすることになってしまいます。

 この本では、そのような状況でうまく言えるスキルの基本形を教えてくれます。でも、そのスキルを使える前提は、冷静な状態であることです。怒り心頭の状態では、いくら言葉を言い回しても、怒りの感情は伝わってしまいます。NLPでいうディソシエート(客観視)の状態でいることです。

 ちなみに効果的な「ダメ出し」のポイントとしてこの本では以下の5つとしています。
  1、なぜ伝えるのかの目的を示す。
  2、具体的な事実を客観的に述べる
  3、相手と対等の目線で話す
  4、相手の立場も理解する
  5、自分の責任も認める

 組織内でのチームプレーや部下指導には適切なコミュニケーションが絶対必要です。自分のコミュニケーションパターンに気づくためにもこの本を読んでいただき、合わせて研修も受けてみることをお勧めします。
           ↓
  http://www.assertive.org/02/03_kouza.html#kiso
  もしくは「アサーティブジャパン」で検索
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2009年02月08日

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方

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 著者 鈴木康之 日経ビジネス文庫 667円(税別) 08年7月初版

 楽しく、刺激的に、名作コピーから学び、読ませていただいた1冊です。広告のコピーを永年しかも名作を生み出してこられた著者ならではの、説得力のある内容です。ブログやメルマガをやっている私にとってもう少し気の利いた言葉や文章は書けないものか?と思案して、書店で手に取ったわけですが、アタリでした。

 目次のサブタイトルもうならせてくれます。以下、ご覧下さい。

・はじめに 文章への入り口
   「文章は書くものではない 読んでもらうものである」

・第1部 話の中身
   「読む人のために、自分のためにソントクで書く」

・第2部 表現の方法
   「気持ちで書けばちゃんと伝わる」

・第3部 話の見つけ方
   「書き上手になろうと思うな 聞き上手になれ」

・第4部 発想の方法
   「人と同じことを思い 人と違うことを考えよ」

・第5部 基本は説明力
   「モノ、コト、ココロ 万事、説明の世の中」

・第6部 勉強の方法
   「いい文章は幕の内弁当のようである」

 糸井重里のような才能溢れ名作を繰り出すコピーライターですら、自分の中のデータベースから検索し、この意図のピッタリ表現できる文章やフレーズに落とし込むまで大変な時間やエネルギーを使っているのではないでしょうか?

 私のような凡人が訴える文章をさらっと書こうとすること自体、間違ってますね。著者が言っているように、伝えたいという衝動に駆られたら、過去の多くのいい文章から学び、対象を取材し、文章を何度も書き直すというプロセスを踏む以外、私たちの意図を届ける文章は書けないのでしょう。

 そもそも私が伝えたいことは何か?その表現で伝わるのか?

 2010年執筆に向けて、少し勇気をいただいた本でした。脳が刺激される楽しい本です。もう一度言います。お勧めです。
posted by つゆ☆チャン at 22:10| Comment(0) | 書評

2009年02月02日

日経アソシエ〜勉強法〜

 最近届いた日経ビジネスASSOCIE2月17日号は、私にとって大変興味深い記事の内容でした。私が惹きつけられた特集タイトル名は「やる気だけでは成長できない!良い勉強法 危ない勉強法」。「私の趣味は研修受講です。」という自己紹介をすることもあるぐらい、学び大好き人間です。今やっていることが、適切がどうか、とても関心がありました。

 記事いわく、「良い勉強法」とは自分の仕事上の切実な課題を解決するための能動的な学習であるとしています。自分の大切な時間とお金とエネルギーを投入してわけなので、当然のことですね。一方、危ない勉強法とは、「セミナー渡り鳥」に象徴されるように、自己満足のための勉強、漠然とした不安を解消するための勉強ということらしいです。

 まず「脱・勉強マニアのススメ」ということで、自己診断として20個の質問をチェックします。前半の10個の質問は実績を残している人によく見られる行動例で、後半の10個の質問が成長意欲の高い人に見られる行動例です。それぞれ、どれくらい該当しているかによって、以下の4つのパターンに分類されます。
 タイプA そのままでOK
 タイプB 難易度アップを
 タイプC 過去の蓄積だけでは
 タイプD 勉強マニアかも

 ちなみに私はタイプBでした。記事には以下のようなコメントがされています。
「成長への努力を惜しまず、それが結果に表れていると言えるでしょう。あなたが20代なら、今のまま勉強を進めていって問題はなさそうです。30代以上の場合は、仕事をするうえで必要となる知識やスキルに絞込み、より専門性と難易度の高い内容に挑戦するといいでしょう。」

 釈然としないのは、私は成長意欲も高く、実績も残しているという回答内容ですが、それであれば、タイプAではないのかな?と思ってしまいます。どう考えても理屈に合いません。もしかして、日経アソシエの校正ミス?(であることを願う!)

 後半の記事は以下の4つのテーマについて比較的反対の立場から論じています。( )内は私の意見です。
 1、目標設定は必要か?(絶対必要)
 2、ポジティブシンキングは大切か?(その思考ができる心身状態の維持が重要)
 3、勉強会に参加すべきか?(使い分けの問題)
 4、速読を習得すべきか?(できないので、できたらいいと思っています)
 
 また、「成功哲学に潜む危険」「脳力アップに要注意」「「良書はこうして見極めよう」という記事の内容も楽しめました。いわばブームのようなものに提供側も読者側も無批判に乗っかる風潮はどうかと思います。成功哲学を知り、脳のメカニズムを理解し、例えば勝間本を読んでみても「現実的な行動」がない限り、無意味です。

 最後に余談です。この雑誌の最後の方に、高校の同窓生、不肖;宮嶋茂樹さん(報道カメラマン)が取材されていました。最も恐ろしかった体験は何か?という質問に、戦火などの修羅場ではなく、「学園長」とお答えされていることに、思わず共感してしまいました。なんせ、当時でも時代錯誤のえげつない学校でしたから・・・(笑)。
posted by つゆ☆チャン at 17:13| Comment(0) | 書評