2009年12月28日

職場はなぜ壊れるのか

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 著者 荒井千暁 ちくま新書 700円(税別) 07年2月初版

 サブタイトルに「産業医が見た人間関係の病理」とついているように、企業の産業医がビジネス現場を観察して、組織のあり方について警鐘を鳴らした本です。

 ノルマや人間関係で悩み、メンタルヘルス不調に陥り、最悪は自殺に至った事例が紹介されています。

 行き過ぎた成果主義が組織や人の心を蝕むという論調もありますが、その部分は無条件で賛成することはできません。人事制度を作る立場にある私としては、問題の原因の多くを人事制度のせいであると考えていません。制度という環境の中で起こっている問題を個人レベルでどう捉えるかで、プラス・マイナスにも作用するのでは?

 厳しい環境の中で、今自分が乗っている船をもっと軽くしないと先に進めないという不安感、もしくはこの船から自分が引きずり降ろされるので?という恐怖。

 さっさと船から飛び降りても、泳ぐ術があれば生きていけます。自分が活躍し価値を提供するフィールドは、船の外に拡がる大海原にもあります。問題を抱え切れなくなり、潰れてしまうより、さっさと海に飛び込むのも一つです。

 「開き直る」「テキトー」「あきらめる」というマインドも時には必要。最後までがんばらなくてもいいじゃないですか。その人が持っている能力やスキルを必要としている人は、必ずいますからね。
posted by つゆ☆チャン at 21:59| Comment(0) | 書評
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