2009年12月28日

自分探しが止まらない

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 著者 速水健朗 ソフトバンク新書 700円(税別) 08年初版

 買ってしばらく置いていましたが、最近になって手に取った本です。「自分探し」という言葉。過去からあったかも知れませんが、中田英寿がこの言葉と共に世界各国を旅することで、一気にメジャーになったと思います。

 この本では「自分探し」の事例を観察し、その危うさを分析しています。私自身は自分という存在を正しく理解するために「自分探し」することは理解できます。やはり、自分という存在は客観的に見れないですからね。

 でも「本当に自分は何だ?」という問いを立ててしまうと、答えのない世界に迷い込むおそれがあります。それは、「本来の私」という答えがあるという前提ですから。

 「本当の自分を見つけよう」等は、著者は指摘するように自己啓発セミナーや転職などの場面ではよく使われるフレーズです。そのお誘いに乗ったら最後、しっかりとその団体や会社に利益が生まれる構図。

 自分の軸を持つことや、自分を無条件に肯定することは確かにそんなに簡単にはできません。日常を一生懸命生きること以外で生み出されることかと思います。学びに出てもヒントはありますが、答えが手に入るわけではありません。

 旅や一瞬モチベーションを上げるセミナーに出ても、日常と隔離されたものは意味がありません。あくまで日常が大切です。「非日常」のインパクトが強いので、ついつい勘違いしてしまいますが・・・。
posted by つゆ☆チャン at 21:22| Comment(0) | 書評
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